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最悪の投資信託/ノムラ日本株戦略ファンド
執筆日: 2006/5/24
僕が個人投資家に本物の投資教育を提供したいと思うようになったきっかけは2つある。
一つ目の父親の姿というのは、2000年のITバブル崩壊の時の話になる。当時悪いことに僕の父親は、最悪の投資信託と名高い、ノムラ日本株戦略ファンドを買っていた。
↓のチャートを見てもらえれば、ノムラ日本株戦略ファンドがいかに最悪の投資信託か分かってもらえると思う。
3%もの手数料をとって、設定以来プラスに転じたことがない。
もう、みんなご存知のことかと思うけど、投資信託の中には、とんでもない最悪投資信託も沢山存在している。その最たる例が、ノムラ日本株戦略ファンドだと思う。
当時大々的な告知活動をやっていたから、損をした人もかなり多いだろう。
そうそう、ITバブルの崩壊というのは、本当に多くのマーケット参加者を退場に追い込んだ出来事だった。
といっても、当時まだ投資をやっていなかった人も多いと思うから、僕の記憶に基づいて、当時の状況を振り返ろうと思う。
当時、ソフトバンクとか光通信とか。投資家にIT関連と認識された銘柄は、PER100倍なんて水準をはるかに通り越して、月まで到達しちゃうんじゃないかって位、延々と株価は上昇を続けていた。
プロのファンドマネージャーたちは、ライバルに負けじと、IT関連の株をポートフォリオに組み入れ、株価はさらに上昇を続けた。
僕は、まだ早稲田の学生で体育会のヨット部に所属していたわけだから、バイトなんて出来なかったし、当然株式投資をやるお金なんて持っていなかった。
でも漠然と、株式投資に対する興味だけはあって。
株の買い方とかが書かれた投資の入門書一冊と、某有名評論家が書いた、初心者を地獄に突き落とすパワー十分の本を一冊読んでいた。
(※ITバブルの頂点で、ネット関連株を押しまくっていた。今もその先生は大活躍♪)
そんな僕でも、ソフトバンク、光通信、それとヤフーかな。
そういうIT系の花形企業は、本当に投資家から支持されている会社だってことが簡単にわかった。(※ファンダメンタルでみて、絶対に買えない水準なのだが。)
なぜかって言うと、それらの銘柄は投資信託の目論見書とか見ると、絶対に組み入れ上位銘柄に顔を出していた。
そうそう。うそみたいな話だけど、光通信の社員のPCには、デフォルトで同社の株価が表示され続けるようになっていて、上昇を続ける株価を見て、さらに社員は仕事へのモチベーションを高めている。
なんていう光景が、テレビ番組で放映されたりしていた。
ほかにも、IT長者なんてのが続出して、マンション買っただ、高級外車を買っただって、株に興味がない人でも目に付くほど、マスコミは、はやし立てていた。
そんな状態からの急落。ソフトバンクのチャートを見てもらえれば、その規模が殺人的だと分かってもらえると思う。
こんな中、僕の親愛なる父親は、最悪の投資信託/ノムラ日本株戦略ファンドを買っていたし、NTTドコモを買っていた。
父親の名誉のために、はっきりと言っておきたいことがある。
僕の父親は、本当に勤勉で立派な人だ。
経営者となった今でも、会社員として長年勤務し続けた自分の父親を心から尊敬している。
その父親が、最悪の投資信託/ノムラ日本株戦略ファンドやら、NTTドコモを購入したばっかりに、大きな悩みを抱えている様子が見て取れる。
僕は、そんな光景に本当に胸が痛んだ。
マーケットの世界は、当然弱肉強食であるし、自己責任に基づき、皆投資を行っている。
別にそれによって、一家が生活していけなくなったとか、そんなことは全然ないけれど、純粋に行き場のない悔しさを感じた。
そして、自分で勉強を続ければ続けるほど、そのとき感じた悔しさは、正しいものだと確信するようになった。
そう。
僕の父親は悪くない。
適切な教育がなかったり、適切な金融商品がないことが、悪いんじゃないか。
徐々にだけど、そんな思いを強くしていくようになった。
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